チップチューンの楽器としてもはや不動のポジションを獲得しているゲームボーイ。
ゲームボーイと一口に言っても “初代” “カラー” “ポケット” など多くの機種があり、チップチューンアーティストの間ではこれらの間で音がかなり違うというのはもはや暗黙の了解事項だ。
しかし、どのように違うのか?というと「こちらの方が太い」「こちらの方がキレがある」など、どうしても感覚的な話になってしまうことが多い。
そんなゲームボーイ各機種の音色を、波形という目に見える形で比較したサイトをオーストリアのherbert weixelbaumが公開した。
http://www.herbertweixelbaum.com/comparison.htm
いずれもソフト的には「矩形波」を出力しているのだが、その波形はかなり違う。
まず、初代に比べてポケット・ライト・カラーの波形が違うのは明らかで、初代の波形を斧とすれば後三者は剣のようだ。
アドバンス系やDSもまた違った波形となっており、相当違う個性を持っていることが確認できる。
(ちなみに、同ページで繰り返し出てくる pro sound modificationとはノイズ低減等のための定番の改造。これによっても波形が変わるのが分かる)
どういう波形がどういう聞こえ方になるかというのは一言では言いにくいが、見た目に “太っている” 波形は低音が豊かである、と思って見てみると、おおよその音色の特徴が見えてくるだろう。
ゲームボーイのチップチューンを聞く際には、どの機種の音か気にしてみると楽しみが増えることまちがいなしだ。