チップチューンアーティストとして長い活動歴を持ちながら、これまでアルバムはリリースして来なかったTappy。
その彼が先日満を持してチップチューンレーベルCheap Beatsより「WOW! WAW! TINK​-​SYNK​-​THINK」をリリースした。

FM音源・PSGにおける強烈なフィルターサウンドや、サンプリングを用いないリズムサウンドの再現など常に音源チップの可能性を追求し、Famicompo mini等では常に上位を争う存在であった同氏だが、実験的な単発トラックのリリースなどが多く、これまでまとめて彼の作品を楽しめる機会は限られていた。

本作では音源に音源にはファミコン・MSX・X68000を使用し高度かつ多彩な音作りを試みているほか、曲のジャンルもメロディックなものからビート中心の攻撃的なもの、あるいはラウンジーなものなどバラエティ豊かで、エンジニアリング的な側面だけでは無く音楽性の幅広さも発揮されたアルバムとなっている。

このアルバムで初めて彼の音楽に触れるリスナーは勿論のこと、散発的に彼の作品を聴いてきたチップチューンリスナーも、彼のテクニカルかつアグレッシブな音作りを一挙に堪能してみては。

Tappy / WOW! WAW! TINK​-​SYNK​-​THINK
収録曲数：10曲
価格：ダウンロード $5 / CD $10
購入：Cheap Beats